Manjaro LinuxでWineを使ったエロゲ環境構築!(ゆずソフトで試してみた)
こんにちは!
猛暑が続いてヘバり気味のオタクです。
今回は,Arch系LinuxのManjaro LinuxでWineを使ってエロゲ環境を作ってみた話を書きます。
オタクなせいで文量が多くなっていますが,面倒くさい方はコマンドのとこだけ実行していけば,動くようになります。
実行環境はこちらです。
[kapipara@kapiManjaro ~]$ uname -a Linux kapiManjaro 4.14.52-1-MANJARO #1 SMP PREEMPT Tue Jun 26 15:24:31 UTC 2018 x86_64 GNU/Linux
Get Manjaro | Manjaro Linux
Manjaroはこちらから。xfceはプログラマ色が強くて合わなかったので,kdeエディションを使っています。
KDEエディションなら初期でyakuakeが入っているのでF12らへんを押すとターミナルが表示できます。
yaourtは初期で入ってたっけな……。AUR(Arch系のすごーいリポジトリ)にはたくさん情報が転がっているので,yaourtが入ってなければ,sudo pacman -S yaourtとかで入ると思います。(今回はpacmanで済みますけどね…)
それでは肝心のエロゲ環境作成へ!
もしやっていなければ,"sudo pacman -Syu" をやっておいてくださいね!(パッケージのアップデート・アップグレードをします)
手順は以下の通りです。
- Wineをインストール
- Winetricksをインストール
- Windows Media Playerを用意,インストール
- 設定して起動
- 自前コマンドを用意
[kapipara@kapiManjaro ~]$ sudo pacman -S wine [sudo] kapipara のパスワード: 警告: wine-3.11-1 は最新です -- 再インストール 依存関係を解決しています... 衝突するパッケージがないか確認しています... パッケージ (1) wine-3.11-1 合計インストール容量: 413.18 MiB 最終的なアップグレード容量: 0.00 MiB :: インストールを行いますか? [Y/n] n
私はすでにインストールしているので,最後にnを押していますが,これからwineを入れる方はそのままEnterを押してください。wine ver3.00以上なら快適に使えますが,もし2.~~のものがサジェストされたら,wine系の記事を調べて3.~~を入れてください。2.~~のものは,エロゲをやる上で快適に動作できません。
データ量が結構あるので,快適な有線LAN環境でやることをおすすめします。
確か,初期環境で特にエラーなく入った気がしますが,もし詰まった方は下のコメント欄にでも書いといてくれたら,多分返信します。
あとは,必要なのを良い感じに集めてくれるwinetricksをインストール!
[kapipara@kapiManjaro ~]$ sudo pacman -S winetricks 警告: winetricks-20180603-1 は最新です -- 再インストール 依存関係を解決しています... 衝突するパッケージがないか確認しています... パッケージ (1) winetricks-20180603-1 合計インストール容量: 0.73 MiB 最終的なアップグレード容量: 0.00 MiB :: インストールを行いますか? [Y/n] n
こちらも,私はインストールしているので最後にnを押していますが,これから入れる方はそのままEnterを押してください。
この2つが入れば,とりあえず起動はできるようになります。
本来なら光学ドライブのインストールから試したいところですが,今回は手間を省くためにwindowsにインストールしたものをコピーして用意しました。(個人使用の範囲なので,ギリギリセーフだと思いますがコピーしたデータをモニョモニョしてしまうと神奈川県警サイバー対策(笑)科がお越しになるので,特に気をつけてください。)
私の環境では,データを "~\games\Riddle Joker\" に置いて実行しています。
もしかしたらこの先,ulimit周りでエラーを吐くかもしれませんのでこちらの方のサイトを参考にulimitの数値を増やしておくと良いかもです。
qiita.com
この状態で,
wine "~/games/RIDDLE JOKER/RiddleJoker.exe"
をしても確かに動きますが,恐らくムービー再生時にwineが落ちるか,再生されません。
これは,ムービーの再生にWindows Movie Player(以下,WMP)を使用している関係で起きる問題です。prefixを指定せずにwineを起動すると,デフォルトで64bit版が起動しますが,その状態ではWMPがまともに動作しません。(もしかしたら,現行verのwineにはデフォルトで入ってない?)
ので,WMP10をwgetで取得,winetricksでインストールした上でprefixで32bitを明示して起動します。
cd ~/ wget -q https://github.com/Winetricks/winetricks/raw/master/src/winetricks -O /home/$USER/winetricks WINEPREFIX="/home/$USER/.wine32" WINEARCH=win32 wineboot WINEPREFIX="/home/$USER/.wine32" sh ~/winetricks -q wmp10
ここまでで,WMP10を32bitWineにインストールできました。起動するには,
WINEPREFIX="/home/$USER/.wine32" wine "~/games/RIDDLE JOKER/RiddleJoker.exe"
です。ここまでで,普通の環境ならWindowsと同等の動作ができるようになっているはずです。
私の環境ではレジストリを弄らないと駄目でしたが,もしかしたら雑な環境依存かもしれませんので,他にも動かない方がいらっしゃったら後ほど追記いたします。
ここから先は,実行する上では余談ですが,いちいちprefix指定するのも酷なので自前でエロゲ実行コマンドを用意していきます。
それでは,自前コマンドを置く場所を用意。
mkdir /usr/local/custom_command
sudo vim /etc/profile
ここで,ファイル末尾に
export PATH=$PATH:/usr/local/custom_command
を追記します。
sudoで起動して":w!"で保存しないと,権限高めのReadOnlyだった気がするので,書き込みできません。
ここで,profileを更新するために再ログインもしくは,再起動してください。
し終わったら,
cd /usr/local/custom_command vim riddle
そこに,先程の起動コマンドを書きます。
WINEPREFIX="/home/$USER/.wine32" wine "~/games/RIDDLE JOKER/RiddleJoker.exe"
書いたら":wq"でvimを抜けます。このままでは実行権限がないので,与えます。
sudo chmod +x riddle
これで通ったら,ターミナル上で"riddle"と打つだけでリドルジョーカーが起動できるようになるはずです。
というわけで,ここまでお疲れ様でした!
やたら文章が多い記事となってしまいましたが,ご丁寧に読んでくださった方は本当にありがとうございます。
参考にさせて頂いたサイトはこちらです。
qiita.com
askubuntu.com
qiita.com
次回は,今作っている部室ライトコントロールシステムの記事をあげたいと思います。
それではまた!